食品工場や事業者から運び込まれる食品残渣を受入槽で受け入れ、混合槽・可溶化槽で性状を整えます。包装容器などのメタン発酵に適さない異物は分別し、発酵原料として最適な状態に調整。臭気対策を徹底した屋内空間で取り扱うため、周辺環境への影響を抑えています。
宇佐バイオガス発電所
BIOGAS POWER PLANT
食品残渣などの有機性廃棄物をメタン発酵させ、生み出されたバイオガスを電気と熱に変える―。未来電力が大分県宇佐市で運営するバイオガス発電所は、地域資源を循環させながら、安心・安全・クリーンな再生可能エネルギーを供給しています。
コンテナ型の
バイオガス発電プラント
当バイオガス発電所は、環境と地域に優しいとてもクリーンなプラントです。食品残渣(焼酎粕など)を主原料に、受入から発酵・発電・水処理までを一貫して行い、地域から出る有機性廃棄物を電気と液肥へと循環させています。
発酵温度を高温帯(50〜55℃)に保った嫌気状態の発酵槽で、メタン生成菌が有機物を分解します。微生物が活性化された嫌気状態で生まれる代謝物がバイオガス(主成分メタン)となり、ガスホルダーに一時貯留されます。湿式・高温発酵の採用により、分解速度が速く、有機物負荷の高い原料も効率良く処理できます。
発酵槽から発生したバイオガスは脱硫装置などで不純物を除いたうえで、ガスエンジン発電機(200kW×3台=600kW)に供給。電気エネルギーと熱エネルギーを生み出します。電気は再生可能エネルギー由来の電源として系統に送り出され、熱はプラント内で有効利用されます。
メタン発酵後の発酵済液(消化液)は、一部は良質な液肥として液肥貯蔵槽に貯留し、農業還元に活用します。残りは固液分離装置・生物処理装置を組み合わせた水処理設備により、法に定められた排水基準値以下まで浄化したうえで放流します。
バイオガス発電で行われるメタン発酵とは、酸素のない状態(嫌気)環境において、微生物が原料に含まれる有機物を分解し、エネルギーを得る反応のことを言います。メタン発酵を行う微生物はメタン生成細菌と呼ばれ、この反応で生成されるガスを「バイオガス」と呼びます。生成されたバイオガスが発電のエネルギー源となります。
食品残渣などを食べて発酵
当プラントでは、湿式・高温発酵を採用しております。高温帯でメタン菌を活性化させることで、分解速度が速く、有機物負荷の高い原料も効率良く処理できることが特長です。
湿式とは、原料の含水率を90%前後に調整した後、発酵タンクへ投入する方法。従来、焼却処理に向いていないとされていた含水率の高い食品残渣(焼酎粕など)にも適しています。メタン菌も複数種類あり、それぞれ活性化しやすい温度帯に違いがあります。温度を維持することで、バイオガスを効率よく発生させることができます。
| 中温発酵 | 高温発酵 | |
|---|---|---|
| 運転温度 | 35〜42℃ | 50〜55℃ |
| 分解速度 | 約20〜30日 | 約10〜15日 |
| 有機物負荷 | 中 | 高 |
| 運転の安全性 | 高 | 中 |
| 施設名 | 宇佐バイオガス発電所 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県宇佐市 |
| 事業主体 | 株式会社 未来電力(本社:大分県宇佐市) |
| 設備面積 | 8,000㎡ |
| 発電出力 | 600kW(200kW × 3台) |
| 年間発電量 | 3,030MWh※一般家庭の約 840 世帯分の電力量に相当 |
| CO₂削減量 | 約 1,090,800kg/年 |
| 燃料投入量 | 約 25〜30 ton/日(食品残渣 等) |
| 設備概要 | 受入槽、混合槽、可溶化槽、発酵槽、ガスホルダー、発電機(200kW × 3台)、液肥貯蔵槽、水処理設備(固液分離装置・生物処理装置) |
バイオガス発電に関するお問い合わせ
食品残渣の受入・共同事業のご相談、視察のお申し込みなど、
当プラントに関するご質問はお気軽にお寄せください。